「クラウン エステート」がファミリー4車型の中で最も“クラウンらしい”と言えるワケ

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インパネはクロスオーバーやスポーツと基本的に共通。ファミリーが発表されたのは2022年7月のことであり、2025年の新型車としてみるとやや古さも感じるが、個人的には、ここが従来のクラウンユーザーを惹きつけるポイントだと思っている。

素材やカラーで差別化を図るもののインストルメントパネルの形状は同じ(写真:トヨタ自動車)
素材やカラーで差別化を図るもののインストルメントパネルの形状は同じ(写真:トヨタ自動車)

シートもクロスオーバーと同じで、スポーツとは別のもの。後席はファミリーの中でもっとも広く、背後の荷室は背もたれを倒せば、車中泊もできそうな奥行き約2mの空間が出現する。

ファミリーの中で最も大きなこのスペースが、クラウンエステートの最大の魅力であることは間違いない。このクラスの日本車のワゴンがなくなったタイミングでもあるので、安定した需要が見込めるだろう。

スポーツやクロスオーバーでは実現できない広大な荷室が最大の魅力(写真:トヨタ自動車)
スポーツやクロスオーバーでは実現できない広大な荷室が最大の魅力(写真:トヨタ自動車)

しかも、スタイリングは一族の中でもっとも万人向けであり、インテリアとの釣り合いも取れていて、多くの日本人が受け入れそうな形をしている。言い方を換えれば、クラウンらしい。

隠れたヒット作になる予感あり

クロスオーバーをデビュー直後に買った人は、まもなく登録から3年を迎えることになるので、乗り換えを考える人が一定数出てきそうな気がする。その先には、スポーツからの代替え需要も生まれるだろう。

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ハイブリッドの「エステート Z」で635万円、プラグインハイブリッドの「エステート RS」で810万円となかなか高価ではあるが、「ハリアー」などほかのトヨタ製SUVからの代替えもあるだろうし、隠れたヒット作となるのかもしれない。

【写真】クラウンらしさはどこのある? 「クラウン エステート」の内外装をチェック
森口 将之 モビリティジャーナリスト

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もりぐち まさゆき / Masayuki Moriguchi

1962年生まれ。モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『富山から拡がる交通革命』(交通新聞社新書)。

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