スポーツ登場間近トヨタ「クラウン」1年通信簿 大胆なクロスオーバー化は受け入れられたのか

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16代目クラウンのサイドシルエット
クロスオーバー化によって大胆な変化を遂げた16代目クラウンのサイドシルエット(写真:トヨタ自動車)

トヨタの16代目「クラウン」は、2022年9月に発売され、登場からちょうど1年が経過した。そんな新型クラウンは、従来の4ドアセダンではなく、4ドアのクロスオーバー車としてフルモデルチェンジしたことに、当時は衝撃が走った。また、歴代クラウンは国内専用車として開発・販売されてきたが、新型は世界で販売するグローバルカーの位置づけとなったことも話題となった。

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新型クラウン発売1年での販売動向

新型クラウン(クロスオーバー)のスタイリング
新型クラウン(クロスオーバー)のスタイリング(写真:トヨタ自動車)

一般社団法人日本自動車販売協会連合会のブランド通称名別月販台数によると、発売直後となる昨年9月は1246台で36位であったが、翌10~11月には2000台水準になり、12月には3283台で順位を17位に押し上げた。年が改まり、今年1月は4498台で14位、年度末となる3月には5303台となって、以後、3千数百台の水準で安定した様子だ。今春あたりから、新型クラウンが走る姿を路上で見かけるようになってきた。

フルモデルチェンジ前の数年の月販動向は、1500~2000台あたりを上下していたので、フルモデルチェンジと、加えて4ドアセダンからクロスオーバー車へ形態を変えての登場は、販売現場に刺激を与えたようにみえる。

新型クラウン(クロスオーバー)のリヤビュー
新型クラウン(クロスオーバー)のリアビュー(写真:トヨタ自動車)

ただし、販売台数の推移については、コロナ禍の影響や、付随した半導体や部品の供給難もあり、新型クラウンへの評価が単純には見えにくい状況にあるのも事実だろう。

新型クラウンは、クロスオーバー車という形態の変化だけでない特徴がいくつかある。次からは、具体的な変更点や特徴について説明していく。

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