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「クラウン エステート」がファミリー4車型の中で最も“クラウンらしい”と言えるワケ

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  • 森口 将之 モビリティジャーナリスト
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これらの車種と比べると、クラウン エステートのフォルムは、ノーズが長く尖っていることが目立つものの、キャビンまわりはオーソドックスで、リアオーバーハングはワゴンほど長くはなく、やはりクロスオーバーとして見るのが自然だと思っている。

リアオーバーハング(後輪から後ろの長さ)はクロスオーバー的(写真:トヨタ自動車)

次にクラウン・ファミリーの中で比べると、まず細いLEDヘッドランプを用いた顔つきはクラウン一族と感じるものの、グリルの造形は、スポーツはもちろん、クロスオーバーよりおとなしく、ボディ同色にすることで、存在感を抑えているように感じる。

ヘッドランプの上に細い切れ込みを入れたところは、セダンに似ている。でも、グリルはセダンほど押し出しが強くない。この点でも、ファミリーの中でおとなしい表情を目指していることが伝わってくる。

唯一、FRプラットフォームを持つ「クラウン セダン」(写真:トヨタ自動車)

セダンと同じFRプラットフォームを採用せず

ボディサイドは、リアフェンダーに向けて跳ね上がっていくキャラクターラインがなく、ドアまわりに弱くX字型のラインを入れていることがわかる。サイドシルのラインは水平に近い。

クロスオーバーやスポーツでは、サイドウインドウ下端がリアドアのあたりでキックアップしているのに対し、エステートは水平にリアエンドまで伸びていて、セダンとの近さを感じさせる。

リアオーバーハングが短い「クラウン スポーツ」はウインドウの下端とフェンダーの形状に注目(写真:トヨタ自動車)

リアは横長の細いコンビランプはクロスオーバーに似るものの、それ以外はすっきり落ち着いた造形で、サイド同様セダンに近い。

それなら「縦置き後輪駆動となるセダンのプラットフォームを使えばいいのではないか」と思う人がいるかもしれないが、エステートのアピールポイントのひとつに、後ほど記すインテリアの広さがあるため、横置きパワーユニットとしたのだろう。

同じクラスで駆動方式を2種類持つという手法は、かつてトヨタ自身が「カローラ」や「コロナ」で実践していたし、外国車でもキャデラックやBMWが取り入れたことがあるので、個人的に違和感はない。

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【奥行き約2mの広大な荷室空間】

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