ステレオコンポは、ついにここまで進化した 高級ヘッドフォンブームが行きつく先

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コンパクトオーディオシステム「CAS-1」
当連載は最新ガジェットの魅力を紹介するコーナー。当該企業からの貸出機や自費で購入した機器を実際に使用。その結果、魅力度が高かった製品をレビューしていく。

 

オーディオ製品に興味がないという方でも、付属品ではないちょっと音質のいい、あるいはちょっとカッコいいイヤホンに交換したいと思う方は少なくないのではないだろうか。iPodの大ヒットに始まり、スマートフォンの普及が、自分だけのポータブル機器で音楽を聴く機会を大きく増やし、それに伴ってファッショナブル/高音質などさまざまな切り口のイヤホン製品を生み出し、それが新たなオーディオファンを生み出している。

高級ヘッドホンは一大ジャンルに

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高級オーディオは、それが設置されている場所に行かねば体験できないが、高品位のイヤホンは、友人・知人から拝借すれば自分が普段から使っている機器で体感できる。そのほとんどは、スマートフォンなどに付属するイヤホンよりもよい音がするため「こんなに音楽の聞こえ方が変わるの?」という原体験をもたらす。

もう何年もの間、高級オーディオ市場は冷え込み続けていた。景気動向もあったのだろうが、その間、高級ヘッドホンやヘッドホンアンプといった、かつては主流ではなかったジャンルのオーディオ製品は伸び続けている。これは、原体験から追体験、そして自分自身で手軽に実践できるエントリーの手軽さなどが関係しているのだろう。

静かなブームとして始まった高級ヘッドホンのムーブメントは、大手オーディオメーカーにも飛び火し、今や一大ジャンルになっているのはご存知のとおりだ。

こうした背景の中でソニーが投入した「CAS-1(CASはCompact Audio Systemの略)」は、高音質をヘッドホンで手軽に愉しみたいというユーザー層に対し、定評あるヘッドホンアンプの回路を内蔵したBluetooth対応のUSB DAC(USBで接続されたパソコン/タブレット/スマホから音声を出力する装置)を中心に、ヘッドホン回路とは別の回路基板にソニー独自のデジタルオーディオアンプを搭載。高品位な小型スピーカーと組み合わせた商品だ。

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