AppleTVに秘められた壮大なる発展シナリオ アップルは「趣味」から「本気」へシフト
アップルはiPhone 6sシリーズやiPad Proをリリースしたイベントで、新型Apple TVをリリースした。発表する際、「未来のテレビはアプリだ」と宣言したティム・クックCEO。新製品の目玉は音声アシスタントSiriのサポートと、App Storeの対応だ。
発売は2015年10月下旬を予定しており、タッチアンドトライもあまり充分な時間を取ることができなかったが、その使用感と今後について考える。
「趣味」から「本気」へシフトチェンジ
Apple TVを登場させてからしばらくの間、スティーブ・ジョブズ氏も「趣味」と称していたテレビ向けの製品カテゴリだった。しかし2007年1月と発表も早かったことから、既に累計2500万台を販売し、2013年には関連の売り上げが10億ドルを上回っている。
アップルが新たなデバイスとしてテレビをリリースするのではないか、という噂は一昨年からささやかれてきた。その一方で、すでにコモディティ化しているマーケットへの参入は、アップルが得意とする高級路線であっても難しく、現実味に乏しいとの見方が強かった。
今回のApple TVも、テレビに接続するセットトップボックスという位置づけでのリリースであり、これまでのアプローチを堅持したことになる。しかし、その中身は、「趣味から本気」へのシフトチェンジが行われた、と評価できる内容になっている。
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