「大股で早歩き」はNG! "脊柱管狭窄症…からの寝たきり"を防ぐ【正しい歩き方】のポイント4つ

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ただし、脊柱管狭窄症の患者さんにとって、適切なウォーキング方法は通常のウォーキングとは異なります。痛みをやわらげて、もっと楽に歩けるようにするためには、歩き方を少し工夫することが大切です。

以下に、脊柱管狭窄症の方に適した歩き方をご紹介します。

ポイント①胸を張らない

「胸を張って歩きましょう」というアドバイスをよく見かけますが、脊柱管狭窄症の患者さんの場合、胸を張る(背筋を伸ばす)と痛み・しびれが出てしまう可能性があります。

痛み・しびれが出ないように、お腹をへこますイメージで、やや前傾姿勢で歩くようにしてください。

ただし、前傾姿勢はつまずきやすくなる危険性もあります。とくに高齢の方は、痛み・しびれが出ない程度の「やや前傾姿勢」にとどめるようにしてください。

ポイント②バス1台分くらい先を見る

前傾姿勢を意識して歩くと、目線が下がりがちになります。目線が下がると、転倒や事故のリスクが高まります。あごを少し引いて、バス1台分くらい(15メートル程度)先を見て歩くのが安全です。

ポイント③あまり腕を振らない

通常のウォーキングでは、「腕をしっかり前後に振る」「腕を真後ろに引くように意識する」ことが大事と言われますが、腕を大きく後ろに振ると腰が反りすぎてしまい、神経が通るすき間が狭くなりやすくなります。

その結果、痛みやしびれを強めてしまう場合があるため、脊柱管狭窄症の方では、このような動きは避けましょう。腕は小さく、自然に前後に振るくらいがよいでしょう。

「運動の強度を高めること」が目標ではない

ポイント④「大股で早歩き」は症状が悪化する

ウォーキングの際は、「ふだんよりも大股ぎみで」「スピードもふだんより少し上げる」ことを意識することが重要とされていますが、脊柱管狭窄症の方では、症状が悪化する可能性があります。

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