「大股で早歩き」はNG! "脊柱管狭窄症…からの寝たきり"を防ぐ【正しい歩き方】のポイント4つ
中でも、「3大原因」と言われる疾患があります。
1つ目は、骨粗しょう症。骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなります。
2つ目は、変形性ひざ関節症。ひざ関節の軟骨がすり減って変形し、痛みや腫れ、水がたまるなどの症状を引き起こします。
そして3つ目が、脊柱管狭窄症です。脊柱管狭窄症は、ロコモを引き起こす恐れのある病気でもあるのです。
といっても、脊柱管狭窄症による痛み・しびれそのものが、要介護・寝たきりの原因になるわけではありません。
痛み・しびれがあると、どうしても体を動かさなくなります。とくに脊柱管狭窄症は、歩くと症状がきつくなるという特徴があるので、よけい家に引きこもりがちになります。
筋肉というのは、使わなければ急速に衰えていきます。いわゆる「サルコペニア」と呼ばれる状態です。サルコペニアとは、老化や活動量の低下によって筋肉量や筋力が低下し、日常生活が困難になる状態のことです。
この状態になると転倒や骨折のリスクも高まり、さらに症状が悪化する悪循環に陥る可能性があります。
つまり、サルコペニアが進むと、ますます体を動かさなくなります。結果として、ロコモがますます進んでしまい、最終的には要介護・寝たきり状態になってしまうのです。
でも、安心してください。早い段階から運動を習慣にすることで、健康な状態を維持することは十分可能です。
では、どのような対策をすればよいのでしょうか。脊柱管狭窄症の患者さんでも、安全に取り組むことができる運動はあるのでしょうか?
脊柱管狭窄症の人のための「ウォーキング」
まず、みなさんにおすすめしたいのは、ウォーキングです。
「ウォーキングなんて、ただ歩くだけじゃないか」とバカにしてはいけません。歩くことはもっとも簡単にできる運動で、その効果は私たち専門医の間でも認められています。
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