《大阪万博》「高すぎる」と賛否両論の「1杯3850円」のえきそば。普段は安価な"姫路のソウルフード"がなぜこの値段で? どこが違う?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、店舗が有名チェーン「くら寿司」の隣ということもあり、「素材や器にもこだわりやメッセージを込めた特別メニュー」として「究極のえきそば」を開発したそうだ。 

現状では「3850円の駅そば」を確かめるべく長蛇の列に並ぶ人も多く、価格設定で賛否両論の話題になったことが「初日で1日300杯」という売れ行きに貢献している。ただ、竹田社長いわく「店舗の建設費などを含めて、利益を出すのは難しい」とのことだった。  

海外で人気の「EKIBEN」「BENTO」も販売 

万博の出店では、駅弁・弁当、スイーツも販売している(筆者撮影) 
店内のプロジェクションマッピング(筆者撮影) 

そして、万博でのまねき食品のもうひとつの目玉は、祖業である駅弁・弁当の販売だ。定番駅弁の「おかめ弁当」や、横浜・崎陽軒との公式コラボ商品「関西シウマイ弁当」、さらに、ベジタリアンの方向けの商品もそろえているという。 

駅弁販売店(調整元)としてのまねき食品の歴史は古く、創業は「えきそば」発売の60年以上前、1888(明治21)年のこと。弁当の定番「幕の内弁当」の元祖とも言われており、駅での販売だけでなく、全国の駅弁大会・物産品フェアの常連でもある。 

実はいま、海外で「BENTO」人気が高まりつつあるという。特に欧米諸国は「シンプルなサンドイッチと果物をそのまま詰め込んだだけ」のような簡素なランチボックスが多いこともあり、「君の名は。」などのアニメ作品に登場した色とりどりの「Japanese style Bento」に興味を持つ人々もいるという。 

まねき食品も、2025年2月に駅弁販売店各社と合同で、スイス・チューリヒ中央駅で駅弁を販売。竹田社長によると「何でもっと作っておかなかったんだ!」とお叱りを受けるほど、各日とも早く売り切れたそうだ。 

なお、万博の開幕初日には、弁当は早々に完売、そばは夕方5時の時点で「番号札530番、2時間待ち」という状況であった。「えきそば」「駅弁・弁当」がどこまで集客のフックになり、国内外で存在を知られるようになるかが注目される。 

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事