「ぐっすり眠る」準備は、寝る直前から始めても手遅れ…快眠をめぐる"4つの常識"うそ? ほんと?

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ある調査によると、これらの色は脳に強い刺激を与え、交感神経を優位にするため、リラックスして眠るためには適していません。

交感神経が優位になると、体が覚醒状態に近づき、入眠を妨げてしまう恐れがあります。特にカーテンやベッドカバーなど、寝室の中でも面積が広く、目に入る機会が多いアイテムには、暖色系や黒を避けるのが無難です。

寝室は「寒色系や無彩色」が最適

その反面、寒色系や無彩色は、心を落ち着かせる効果があることがわかっています。

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これらの色は副交感神経を優位にし、リラックスした状態に導いてくれるため、入眠を助けてくれます。寝室には、このような色が最適です。

たとえば、ナチュラルなベージュや淡いブルー、グリーンなどの色合いが理想的です。一流ホテルの客室でベージュやパステル系の色が多く使われているのも、この理由によるものです。

これらの色は、静かで落ち着いた雰囲気をつくり出し、睡眠環境として非常に適しています。気分を落ち着ける効果がある色や、自分が心地よく感じる色を取り入れることで、より深い眠りへと導くことができるでしょう。

また、照明の色や明るさも睡眠に大きな影響を与えます。間接照明や暖色系の柔らかい明かりを使うことで、寝室全体をリラックスできる空間にすることができます。

睡眠環境は心地よい空間づくりから始まり、色選びもその一部であることを意識することで、より快適で深い眠りを手に入れることができます。

工藤 孝文 内科医、糖尿病内科医、漢方医

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くどう たかふみ / Takafumi Kudo

福岡県みやま市出身。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療に力を注ぐ。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。「より多くの人の病気を予防する」をモットーに、医療、健康に関する情報発信を積極的に行っており、NHK「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などのTVをはじめ、さまざまなメディアに出演している。著作も多く『1日1杯飲むだけダイエット やせる出汁』(アスコム)は15万部を超えるベストセラーになっている。

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