「ぐっすり眠る」準備は、寝る直前から始めても手遅れ…快眠をめぐる"4つの常識"うそ? ほんと?

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実際、1日が厳密には24時間ちょうどではなく、24時間よりちょっと長い24.5時間程度というサイクルで進んでいることがわかっています。そのため、このわずかなズレを毎日修正してくれるのが日光です。

日光を浴びることによって、脳がそのズレを感知し、体内時計をリセットしてくれるのです。こうした過程で、私たちの毎日の生活リズムは守られているわけです。

逆に、日光を浴びないままでいると、この体内時計のズレが修正されなくなり、昼夜逆転の生活を引き起こす原因にもなります。

さらに、体内時計が狂ったままだと、睡眠の質が低下し、結果的に不眠症や肥満、糖尿病、うつ病などの精神疾患、免疫不全、アレルギー疾患のリスクが高まります。そして最悪の場合、がんの発症リスクまで増加する可能性があるのです。

加えて、毎日決まった時間に寝ても、起きる時間がバラバラだと、体内時計の修正タイミングも不安定になります。これが続くと、生活リズムが乱れ、体調不良や疲れがとれにくくなる原因となります。

そのため、体内時計を安定させ、健康を維持するためには、毎日の起床時間をある程度一定に保つことが重要です。

休日でも、普段の起床時間を少しだけ遅くする程度にして、あまり遅くまで寝すぎないよう心がけることが健康維持には欠かせません。

最終的に、休日でも寝だめをしないようにし、できる限り普段通りの時間に起きることが健康的な生活習慣を作るための第一歩となります。

体内時計を整え、毎日を快適に過ごすためには、生活リズムの安定が何より大切です。

快適な睡眠のカギは「朝食」が握っている

「夜、寝る前にホットミルクを飲むと安眠できる」という話はよく耳にしますが、実は質の良い睡眠をとるためには、「朝に牛乳を飲むべき」ということはあまり知られていません。

この情報は、睡眠の質を改善するための1つの効果的な方法として注目されています。

これには、牛乳に含まれる睡眠ホルモン「メラトニン」のもととなるトリプトファンの性質が関係しています。

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