「並ばない万博」初日から2時間待ち!行ってみてわかった「大阪・関西万博」の”根本的な問題”とは?
今どきの集客イベントでは、待ち時間にスマートフォンで情報収集にいそしんだり、動画視聴でヒマを潰す人々も多い。「初日に14万人が来場」という当初の予測に近い来場者数でこの状況であれば、このネット社会で「QR発券」「情報検索」だけでない全体のトラフィック(通信量)を見誤ったのであろう。

博覧会協会では、対策として「QRコード読み込み用のWi-Fiを東ゲートに整理する」というが、膨大な待ち時間でネットサーフィンができないと、来場者の万博体験の楽しさも半減してしまうだろう。
ここは、7日間で200万人が来場した「Pokémon GO PARK(2017年・横浜市)」などのように、携帯キャリア各社に車載型基地局を出動してもらうしかないのではないか。
携帯各キャリアの車載型基地局で「普通に通信できる状況」を構築しないことには、集客イベントとして話にならない。

ほか万博の問題点と言えば、入場待ちの「最後尾」案内もなく、行列に並ぶと冷たい海風にさらされ、入場待ちの人々が使えるトイレも少なく……全体的な入場待ちのQOL(待機時間の質)が、恐ろしく低い。このあたりGWまでに改善されるか、改善する気があるのか、静かに注目したい。


東ゲートに入場者が偏る
また、極端なゲート混雑の要因ともなったのが「東ゲート」への過度な入場者のかたよりだ。
開幕前には、「入場者16万人の場合、6.6万人が地下鉄、3万人が桜島駅・大阪駅・新大阪駅などからのシャトルバス、5.9万人が自家用車」といった予測が立てられていた。うち「東ゲート」が地下鉄(大阪メトロ中央線・夢洲駅)、「西ゲート」がシャトルバスの発着場として準備されていた。
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