「並ばない万博」初日から2時間待ち!行ってみてわかった「大阪・関西万博」の”根本的な問題”とは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

しかし、西ゲート発着のシャトルバスは「桜島駅発以外はすべて予約制」ということもあり利用者は伸びず、クルマやタクシーでの訪問も不便とあって、結果としてかなりの来場者が東ゲートに押し掛けてしまった。

いったん東ゲートで予約をとったあとの「東ゲート→西ゲート」への変更はできるが、公式サイトには「会場外で東ゲートから西ゲート(もしくは西ゲートから東ゲート)へ移動することはできません」と明記されている。

博覧会協会では開幕日(4月13日)に限って、東ゲートの予約で西ゲート入場を可能にしたが、それでも「東ゲートへの一極集中」はまったく収まらず、「夜の夢洲駅への入場」でさえも、相当に待たされる状況であった。

そもそも、市内への地下鉄以外の会場アクセスの抜本的な改善は難しいかもしれない(バス運転手不足のため、仕方がなかった部分もあるが……)。4月14日以降もこういった状況が続くようであれば、「東ゲート⇔西ゲート」の変更や、移動手段の告知(ただし、相当な大回りとなる)があってもいいのではないか。

AIが「まだちょっとアホ」?入場ゲートでも混乱

大阪・関西万博
大阪メトロ・夢洲駅から(筆者撮影)

万博会場への到達困難な状況に、オンライン予約システムの拙さが拍車をかけている。

まず、万博の開場時間(9時~22時)のうち、来場予約をとれる時間帯は「9時」「10時」「11時」「12時」、その次が「17時」と間隔が空いている。午前中にゆっくり過ごして午後から来場する人々が12時に集中、混雑の原因となっているようだ。

来場者の中には、朝方はゆっくりして昼過ぎから来場する人々もいる。せめて12時~17時間の間隔をもう少し刻み、かつ「12時以降なら遅れてきてもOK」といったチケットの買い方を発信しないと、こういった人流の一極集中が続くだろう。

さらに、入場ゲートの手荷物検査も「ペットボトルを先にカバンから出してください! そうしないと(検査の)システムが遅延してしまいます!」と、かなり頻繁にアナウンスがあった。検査内容は飛行機への搭乗と大差ないが、係員の方も来場者の方も不慣れで、とにかく通過に時間がかかっていた。

大阪・関西万博
手荷物検査を実施中(筆者撮影)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事