何が言いたいかと言うと、しっかりとした企業が運営するこのチェーン。クロックムッシュに使用しているカンパーニュも、他のベーカリーとは一線を画すふっくらした湿潤さがあり、噛むほどに口の中でほろほろとほどけていきます。
本場フランスの味というよりは、昔ながらの日本人好みのパン

最も安い税込583円のモーニングメニューは、看板メニューであるクロワッサン「クロワッサン・フランソワ」とドリンクのセットです。今回はアイスティーと組み合わせました。
「ジャン・フランソワ」のクロワッサンは、全体的に細身で、先端に先細りがないリボンのような形状をしています。発酵バターをたっぷり含んだ生地を繰り返し折りたたんで焼き上げることで、地層の断面のように幾重にも重なって、パリパリザクザクの歯応えに。

香ばしさが際立つ、徹底的に軽やかな食感はもちろんのこと、シンプルなパンゆえに、おいしいバター、おいしい小麦、おいしい塩という素材そのものの品質の良さが噛むほどに伝わります。

このお店、実はクロワッサン以外にも、メロンパンやあんぱん、カレーパンなど、昔ながらの町のパン屋さんで売っている、みんなが知っている定番のパンがおいしいんです。
「うちのあんぱんはブリオッシュ生地で〜」とか、「うちのメロンパンは中にクリームが入っているんですよ〜」とか、個性を打ち出して差別化を図った看板商品を作るようなことはしていません。妙なアレンジは加えず、蛇足なしの真っ向勝負です。

誰もが食べなれたごく普通のパンなのに、味はどれも極上。食べると「そうそうこれこれ!」という安心感と「うま〜〜!!」という衝撃の、どちらも楽しめます。
クロワッサンも、安心感のあるおいしさで、食べ終わった後の鼻に抜けるバターの香りの余韻までおいしくいただきました。
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