ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。東京都内の桜は散りつつあるが、13日は早くも3歳牝馬クラシックの初戦、桜花賞が行われる。
このレース、普通であれば前年の12月に行われる阪神ジュベナイルフィリーズ(JF)の勝利馬を黙って買えばいい。同じ阪神競馬場、同じ1600メートルのコースであり、世代間の「勝負付け」はすでに済んでいるからだ。
昔は年明けにステップレースを挟んだものだが、近年では阪神JFの勝ち馬は桜花賞へ直行するのが「令和の定跡」となっている。だとしたら、今年は最優秀2歳牝馬のアルマヴェローチェ(5枠9番)で決まりということになる。
ところが昨年に限り、阪神JFはゴール前の直線が平坦な京都競馬場で行われている。つまりアルマヴェローチェは、阪神競馬場ゴール前の登り坂を経験していないのだ。それでは桜花賞を勝ち切るにはやや不安がありそうだ。評価は一段下げて対抗相当としたい。
桜花賞本命は「好感度MAX戸崎騎手」騎乗のあの馬
本命にしたいのは、阪神競馬場と同じくゴール前に坂がある中山競馬場の1600メートル、フェアリーステークス(G3)を3馬身差、レースレコードで勝ち切ったエリカエクスプレス(1枠2番)だ。スピードは折り紙付きで、戦績はここまで2戦2勝。
騎乗するのは現地時間4月5日に、ダノンデサイルでドバイシーマクラシック(G1)を制した戸崎圭太騎手である。勝利の直後、鞍上で英語インタビューを受け、「ベリー、ベリー、ホース!」(まさに、まさに、この馬?)と答えていた。いかにも感極まった様子で、戸崎騎手らしくて好感度MAXであった。深夜に寝床で「iPad観戦」していて、つくづくいいものを見させてもらった。是非、牝馬クラシックでも「ベリー、ベリー、ホース!」に巡り合ってもらいたい。
単穴には癖のある馬だが、3月のチューリップ賞(G2)の勝ち馬クリノメイ(7枠15番)に期待したい。後はエンブロイダリー(4枠7番)、ビップデイジー(3枠6番)、ショウナンザナドゥ(2枠4番)までを押さえよう。
※ 次回の筆者は小幡績・慶応義塾大学院教授で、掲載は4月19日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
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