再スタートを切った《沖縄国際文化祭》 地元主体で再出発のいまと、これからに向けた課題
今回の文化祭に向けて大﨑氏は、個人的な立場で沖縄のために時間も手間も費用もかけて尽力してきた。なぜ沖縄なのか。なぜそこまで力を注ぐのか。
そう水を向けると「それはよく聞かれます(笑)」としながら、こう語ってくれた。

「日本中のいろいろな地域に絶やしてはいけない優れた伝統芸能や工芸、食や風習、習わしなどがあります。どこに行ってもすばらしいと感じます。そのなかで、なぜ沖縄にはそこまで思い入れるのかと問われれば、たまたまというと変ですけど、縁かもしれません。
吉本興業の新入社員時代に大阪から船で沖縄にきてから約50年。半世紀前からの時間の経過とともに、いろいろな仲間とのつながりができたことが大きいですかね」
文化産業創出のためにできること
「沖縄の経済界には独特な部分があります。沖縄進出を考える本土の人たちに対して、土足で上がってくるように捉えたりもすることもあって。ほかの地域とは勝手が違います。
日本人としてのわれわれの沖縄への向き合い方が、まだ間違っている。あるいは欠けているものがあると思う。そんななか、一個人として沖縄の人たちと一緒に文化産業の創出のためにやれることがあると思うんですけどね。そのひとつが沖縄国際文化祭です」(大﨑氏)
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