【一部改良で商品性がアップした人気コンパクトSUVの2台】トヨタ「ヤリス クロス」対ホンダ「WR-V」徹底比較。両モデルとも特別仕様車を設定

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なお、ヤリス クロスのハイブリッド車には、ガソリン車と同じ1.5L・3気筒を搭載。スペックは最高出力67kW(91PS)/5500rpm、最大トルク120N・m(12.2kgf-m)/3800~4800rpmとやや抑え気味。だが、これに走行用モーターの駆動力がプラスされるため、走りにはかなり余裕があるといえる。走行用モーターのスペックは、フロントが最高出力59kw(80PS)、最大トルク141N・m(14.4kgf-m)。E-Four車に搭載するリアモーターは最高出力3.9kW(5.3PS)、最大トルク52N・m(5.3kgf-m)となっている。

安全運転支援システムについて

ヤリス クロスのレーダークルーズコントロールのイメージ
ヤリス クロスのレーダークルーズコントロールのイメージ(写真:トヨタ自動車)

ヤリス クロスは安全運転支援システムの充実度でもWR-Vを凌ぐ。たとえば、高速道路などで、適切な車間距離を保ちながら前車を追従する「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」。トヨタでは「レーダークルーズコントロール」と呼んでいるが、機能的にはWR-Vとほぼ同じだ。

ただし、ヤリス クロスは「全車速追従機能付き」だ。渋滞で先行車が停止した場合は自車も停止し停止状態を保持。その後、先行車が発進したときはドライバーの操作で再び発進し、追従走行を自動で再開する。

対するWR-Vでは、車速が25km/h未満になったときに機能が解除される。先行車が再発進しても追従走行は自動で再開しないため、自車の再発進にはアクセルなどの操作が必要となる。こうした点から、渋滞が頻繁に起こる日本の高速道路などでドライバーの負担をより軽くしてくれるという意味では、ヤリス クロスのほうが上だといえるだろう。

ほかにもヤリス クロスのハイブリッド車には、「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」も標準装備する。これは、運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことで、危険に近づきすぎないよう運転操作をサポートするシステムだ。歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリングやブレーキ操作をサポートするほか、先行車や隣接車の割り込みを検出したとき、ドライバーのアクセルオフに応じて、車間距離が近づきすぎないように緩やかに減速するなどの機能を持つ。

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