改めて問う「東京にフォーミュラE」は本当に必要なのか? 将来のために「収支の開示」を求めたい

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普段、サーキットを訪れないであろう人たちも多く見られた(筆者撮影)
普段、サーキットを訪れないであろう人たちも多く見られた(筆者撮影)

エキサインティングで楽しく、実に清々しいレースだった――。

5月17日(土)18日(日)のダブルヘッダーで開催された、東京・お台場の公道を利用したフォーミュラE世界選手権「東京E-Prix」。

決勝中の急速充電「ピット・ブースト」を義務化した土曜決勝は、ウエット路面でのレース戦略が勝敗の決め手となる展開に。それから一転して、ドライ路面となった日曜決勝は、エネルギーマネジメント戦略の結果、最後に白熱したバトルが見られ、見どころ満載の2日間となった。

レースの後の表彰式が、多くの笑顔で包まれたのも印象的だった。優勝した、カーナンバー23のオリバー・ローランド選手(日産ファクトリーチームのエースドライバー)は、娘さんと表彰台の中央で喜びを分かち合っていた。

日曜決勝スタートの直前。日産ファクトリーチームマシンとイヴァン・エスピノーサCEO(筆者撮影)
日曜決勝スタートの直前。日産ファクトリーチームマシンとイヴァン・エスピノーサCEO(筆者撮影)

ローランド選手に優勝トロフィーを手わたし、東京都が進める環境施策「ゼロエミッション東京」のシンボルのひとつとしてフォーミュラEの成功を喜んだのは、小池百合子知事だ。

日産のイヴァン・エスピノーサCEOは、自身が長年にわたりサポートしてきた日産フォーミュラEチームの日本初優勝に安堵の表情を見せる。

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エンターテインメントとしてのレース

東京E-Prixのフィナーレにはこうしたさまざまな表情があり、グランドスタンドからレースを見守ったファンからは、自然と大きな拍手があがった。

単なるモータースポーツイベントではなく、スポーツ・エンターテインメントとしてのクオリティがとても高く、その体験に対して観客が十分に満足していることが、表彰式の空気からも感じることができた。

また、東京E-Prixは東京ビッグサイトを拠点に行われたため、ビッグサイト内で飲食しながら大型ビジョンでレース観戦をしたり、シミュレーターでeスポーツ体験をしたりと、さまざまな方法で楽しめたのも特徴だ。

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