そんななか、母親がパーキンソン病の診断につながるきっかけになったできごとがありました。それが、字を書いていると、1文字目より2文字目、2文字目より3文字目が小さくなる「小字症」と呼ばれる症状でした。これはパーキンソン病では典型的な症状の1つです。
「母親が書いた問診表の名前を見た医師から、『お母さんはパーキンソン病かもしれない』と言われ、それで専門病院を探して、確定診断にいたりました」(A子さん)
パーキンソン病を診る診療科は
パーキンソン病は神経内科が専門としている病気です。
問診でパーキンソン病が疑われたら、医師が患者さんの手足を動かして反射や筋肉の状態を調べます(これを神経学的診察といいます)。さらにMRIなどの画像診断や、血液検査、尿検査なども行います。これらの検査はほかの病気と鑑別診断するためにも必要です。
そして、検査の結果を厚生労働省が作成した診断基準と照らし合わせ、基準を満たしていれば、パーキンソン病と診断されます。
脳の神経伝達物質の異常で生じるパーキンソン病は、症状の表れ方にも個人差があります。A子さんの母親は小字症が診断のきっかけになりましたが、ほかにも表のような症状が特徴として挙げられます(※外部配信先では表を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

「不調が続いて、だんだんとひどくなっている」という場合は、加齢以外の原因である可能性もあるため、医療機関に相談してみるといいかもしれません。
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