
奥のピンク色の料理は「ロソッリ」といい、ビーツとじゃがいも、玉ねぎ、りんごなどをサワークリームで和えたサラダです。
今までビーツはボルシチぐらいしか食べたことがなかったのですが、酸っぱい味わいとホクホク食感で、かわいい色合いとはうらはら、けっこうパンチのある味です。
玉ねぎはなんと生。千切りではなくざっくりカットされているため、独特の香りと刺激がダイレクトに鼻を突き抜けます。そこに角切りりんごがフレッシュな瑞々しさを添えて、じゃがいもの素朴な風味が名脇役となり全ての味をまろやかに引き立てます。
つまりは、一般的な日本人好みの味とは乖離がある組み合わせ。食べ慣れない味ではあるものの、これはこれでおいしい。

きのこソテーも、マッシュルームの覚えのある味の中に、独特の歯応えとフルーティーな香りが新鮮なアンズ茸が「はじめまして」と顔を出します。
今までの食べ慣れた味とは違うけれど、素朴で滋味深いおいしさがあり、新しい食との出会いによって脳のシナプスがつながる感じは、旅先で歩いたことのない路地裏を探検するような、ワクワクに満ちていました。
キッチュな店内

80年代に文化的少女たちが愛読していたファッション誌「オリーブ」では、センスが良い雑貨を「キッチュ」と表現していました。
実は「まがいもの」という意味の言葉なのですが、「オリーブ」では、パリの蚤の市で売っているガラクタ的な、チープだけどおしゃれなものというような意味合いがありました。
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