大河ドラマ「べらぼう」でも話題 葛飾北斎が弟子入りした《勝川春章》みながあっと驚いた "アイディア"

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大河ドラマ べらぼう 葛飾北斎 勝川春章
勝川春章ゆかりの西福寺(写真: 髙橋義雄 / PIXTA)
NHK大河ドラマ「べらぼう」では、江戸のメディア王・蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)を中心にして江戸時代中期に活躍した人物にスポットライトがあたっている。葛飾北斎の師匠としても知られる浮世絵師の勝川春章(かつかわ・しゅんしょう)もその一人だ。連載「江戸のプロデューサー蔦屋重三郎と町人文化の担い手たち」の第13回は、皆を驚かせる発想で作品を作り続けた勝川春章について解説する。
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兄弟子から酷い目に遭わされた葛飾北斎

日本、いや、世界が誇る偉人といってよいだろう。浮世絵師の葛飾北斎のことだ。

北斎の代表作『富嶽三十六景』は、画家のゴッホや作曲家のドビュッシーにも、インスピレーションを与えることになった。

また、アメリカのライフ誌が企画した「この1000年間に偉大な業績をあげた世界の人物100人」では、エジソン、ニュートン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ガリレオと、そうそうたる偉人たちと肩を並べて、北斎は日本人でただ一人、ランクインを果たしている。

活躍の原動力となったのは、兄弟子から受けたひどい仕打ちである。北斎が絵草紙の問屋に頼まれて看板を描いたときのことだ。

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