「18年の歴史に幕」時速300kmで普通に会話できるグランドツーリングカーを目指し、進化を続けた日産R35型「GT-R」販売終了へ

一般に売られたスカイラインは直列4気筒エンジンを搭載した4ドアセダンだったが、プリンス自動車工業は三重県の鈴鹿サーキットで開催されたグランプリレースでの勝利を目指し、スカイラインGTには排気量を高めた直列6気筒エンジンを採用。4気筒から6気筒になり長くなったエンジンを収めるため、客室前のエンジンルームを前方へ延長し、6気筒エンジンを搭載することでレースに挑んだのだ。
このとき、個人的な参加であったがポルシェ「904」も1台出走し、圧倒的速さをみせていた。そこにスカイラインGTは挑み、一時的ではあるが904をかわして首位に立つ展開をみせ、スカイラインGTは一躍高性能セダンの誉れを得たのであった。
それから間もなく、プリンス自動車工業は日産自動車に吸収合併される。このとき、スカイラインはそのまま日産を代表する車種の1つとして継承された。
スカイライン=高性能という方程式

スカイラインの個性について、プリンス時代と同じ“高性能さ”と考えた日産は、一般向けに市販される車種にGTグレードを設定し、そのうえで、レースでの勝利を目指すGT-Rを開発した。これが1969年に誕生した初代スカイラインGT-Rである。当時、型式のGC10と呼ばれた。あるいは箱のような四角い外観から「ハコスカGT-R」との愛称もあった。
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