脂肪肝医が「休肝日はなくてもOK」と断言する意外な理由→100歳までお酒を楽しむために必要なこと

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肝臓の健康を末永く保っていくために、アルコールでいちばん大事なのは「飲み方」ではないでしょうか。

そもそもアルコールは、日々の生活の潤滑油として長く健やかに楽しむべきもの。その「原点」から外れることなく、肝臓の健康に支障のない範囲の中で飲むべきです。そのためには、やはり「よい飲み方」を身につけておかなくてはなりません。

当たり前ですが、毎日適量を大幅に超えた量を飲んでいたり、ウサ晴らしでもするかのようにムチャ飲みをしたり、一晩中騒ぎながら飲み明かしたりするようなことをしていたら、肝臓がどんどん疲弊してしまうに決まっています。アルコールは「単に酔えればいい」というものではありません。このようなでたらめな飲み方を日々続けていたら、間違いなくアルコール性肝障害まっしぐらになるでしょう。

ですから、「悪い飲み方」を慎んで、「よい飲み方」を心得るべき。お酒の味わいを堪能しつつ、気分よく食を愉しみ、心地よく酔いにひたるのが本来あるべきよい飲み方なのではないでしょうか。

100歳までアルコールを愉しむ人生

私は、自分の「適量」を心得て「よい飲み方」を続けていけば、アルコールを肝臓の健康に役立てていくことも十分に可能だと考えています。

肝臓は人間の活力や元気を生み出すカギになる臓器です。日々食事や運動に気をつけつつ肝機能を良好に保っていけば、高齢になっても活力や元気を失うことなく、健康長寿を実現していけるでしょう。

そしてそれは、人生でより長くアルコールを愉しめることにもつながります。「適量&よい飲み方」を守っていれば、80歳、90歳はもちろん、100歳までアルコールを愉しむこともできるはずです。ぜひみなさんも、肝臓を大切にしながら、末永くアルコールを愉しめるようにしていきましょう。

栗原 毅 栗原クリニック東京・日本橋医院長

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くりはら たけし / Takeshi Kurihara

医学博士。北里大学医学部卒業。慶應義塾大学大学院特任教授、東京女子医科大学教授を歴任。2008年、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病の予防と治療を目的とした栗原クリニック東京・日本橋を開院。「血液サラサラ」の提唱者の1人でもある。主な著書・監修書に、『決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ』『ズボラでも中性脂肪・コレステロールは下げられる!』(ともに宝島社)、『栗原式 書いて下げる魔法の血圧手帳』(笠倉出版社)、『お茶のすごい健康長寿力 高血糖、高血圧、肥満、内臓脂肪から免疫力、認知症、不眠、イライラまで効く!』(主婦の友社)など多数
 

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