脂肪肝医が「休肝日はなくてもOK」と断言する意外な理由→100歳までお酒を楽しむために必要なこと

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
純アルコール40gの場合の目安(図解:『肝臓大復活』より)

もっとも、私はいちばん大事にしなくてはならないのは、「適量には個人差がある」という点だと思います。

そもそも、お酒に強いか弱いかの8割は遺伝子で決まっていて、お酒に強い遺伝子の持ち主はアセトアルデヒドの分解能力が高く、飲んでも顔が赤くなりません。一方、飲めるけどあまり強くない人はアセトアルデヒドの分解能力が低く、顔が赤くなりやすい。さらに、まったく飲めない人はアセトアルデヒドの分解能力がほぼなく、飲むとすぐに顔が真っ赤になってしまうのが特徴です。

つまり、遺伝的にお酒に強い人は「適量」も多くなるし、遺伝的にあまり強くない人は「適量」を少なめにしたほうがいいということ。ですから、自分のタイプをちゃんと自覚したうえで、「自分にとってのアルコールの適量」をつかむようにしていくといいでしょう。

アルコールは週単位でコントロールする

そして、自分の「適量」を守れるのであれば、私は、毎日お酒を飲んでも問題ないと考えています。要するに「休肝日は不要」ということです。

理由を説明しましょう。

そもそも、休肝日を設けると、我慢していた反動で過剰に飲んでしまう人がかなり多いのです。「昨日は休肝日にしたから、今日は飲んでもいいや」とたくさん飲んでしまうんですね。それでは意味がありません。

私は、アルコール摂取量は1週間単位で管理をしていくのがもっとも合理的だと考えています。これは、1日の適量が純アルコール量20gの人は1週間で140gに収まるようにコントロールしていけばいいし、1日の適量が純アルコール量40gの人は1週間で280gに収まるようにコントロールしていけばいいという考え方です。

こういうふうに1週間単位で帳尻合わせをして「週の適量」を超えないようにしていけば、毎日飲んでもまったく問題はないのです。当然、休肝日も必要なくなります。

それに、こういうスタイルで1週間単位でコントロールしていけば、週末に宴会の予定があるときは週の前半はセーブしておいて、宴会のときは気分よく飲むという飲み方も可能になります。私はむしろ、こういう飲み方をするほうがストレスがたまらず、アルコールを健康の味方につけることができると思うのです。

次ページアルコールを肝臓の味方につける飲み方をする
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事