【南港ストリートピアノ】「ストピの概念わかってる?」と大炎上…《手前よがりな演奏は『苦音』です》の注意喚起に人々が抱いた嫌悪感の正体

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テキストと一緒に貼られた画像には、「ストリートピアノ演奏者の方へ」というタイトルの下に、「【お願いです】練習は家でしてください」と赤文字が書かれており、「この南港ストリートピアノはフードコートの中にあります。つっかえてばかりの演奏に多くのクレームが入っており、このままだとこのピアノを撤収せざるを得ない状況です」「誰かに届いてこそ『音楽』です。手前よがりな演奏は『苦音』です」と注意喚起がされている。

南港ストリートピアノ
衝撃的な言葉が並んだ“注意喚起”の投稿(画像:「南港ストリートピアノ」公式Xより)

前述の通り、ストリートピアノは「誰でも」「自由に」弾けるものという社会通念があるため、案の定、この投稿は大きな批判を浴びて、炎上へと発展した。

投稿に対して、「確かに食事をする場所だと、耳障りな音がしていても逃げ場がなくて辛い」といった擁護的な意見もあったのだが、「ストリートピアノの意義を理解していない」「上手い人限定ならお金を払ってプロのピアニストを雇え」など、大半は批判的な意見だった。

多くの有名人が違和感を示した理由

本件で特徴的だったのは、有名人が参戦して批判的な投稿をしたことだ。

ロックバンド「BOØWY」のドラマー高橋まことさんは「苦音などと言うのなら街角ピアノ等置く必要はない!! こうして愛のある音楽が減って行く!!」と投稿。実業家の堀江貴文さんがそれに「激しく同意」と反応した。

ミュージシャンのGACKTさん、漫画家の倉田真由美さん、元YouTuberで元参院議員のガーシーこと東谷義和さんも運営側に対して批判的な意見を表明している。有名人の意見表明がニュースとして報じられ、トラブルを多くの人が知ることになった。

筆者自身、この問題について記事を書こうと考えていたが、現地がどのような環境で、どのようなトラブルが発生しており、どの程度のクレームが上がってきているかがわからなかったので、書きあぐねていた。それがわからないと、批判も擁護もできないからだ。

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