「駐車するためにわざわざ高速へ…」トラック運転手たちを心底悩ませる“長時間労働”より深刻な問題

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

が、ドライバーが利用する時間が最も長いのは閉店後で、当然ホールには入れない。開店中の日中に利用する場合でも、まずもって運送企業側でドライバーの依存傾向の有無を把握しつつ、ホールの駐車場ではなく、今後展開予定のショッピングモールや大型商業施設の駐車場の利用を促せば対策は可能だ。

ちなみにダイナムでもパチンコ依存問題に取り組んでいる。各店舗の店長・副店長はほぼ全員、専門の知識を習得するための研修を受講。全店舗に認定アドバイザーとして配置された人たちだ。

また、来店客やその家族からの申請があった場合、会員カードに使用金額や利用時間、来店回数、貯玉できる額を制限できるようになっており、上限に達した場合は翌日以降使えないようになっている。

ダイナム店内のトイレには依存症のサポートセンターが案内されていたり、依存症に関するセルフチェックシートも備え付けてある(写真:筆者撮影)

劣悪な労働環境が人手不足にもつながっている

2024年4月から時間外労働の上限規制適用に伴い、1日の休息期間がこれまでの「8時間以上の義務」から「9時間以上の義務(11時間の努力義務)」に変更になるなど、ドライバーにはより長く良質な休憩・休息の確保が求められるようになった。

が、上述の通り休憩や休息のためのインフラはまったく整っていない。こんな環境では、若手はもちろん、女性や外国人労働者、いや体力のある男性労働者でさえ業界参入を躊躇してしまう。劣悪な労働環境は、今この業界が抱えているドライバーのマナー違反、社会的評価の低下、そして人手不足の原因にもなっているのだ。

社会インフラを下支えしているトラックドライバーたち。そんな彼ら自身のインフラが崩壊している現状を、見つめ直す必要があるのではないだろうか。

橋本 愛喜 フリーライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はしもと・あいき / Aiki Hashimoto

大阪府出身。元工場経営者・トラックドライバー。ブルーカラーの労働環境問題などについて執筆。著書に『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事