エヌビディアCEO、「DeepSeek R1に対する理解は完全に間違っていた。コンピューティングへの需要は非常に高い」と指摘

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(写真:ブルームバーグ)

米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は19日、複雑な答えを導き出す新しい人工知能(AI)モデルは、演算インフラへの需要をさらに高めることにつながるとの考えを述べた。カリフォルニア州サンノゼで行われた同社の年次開発者会議「GTC」で発言した。

中国のAIスタートアップDeepSeek(ディープシーク)は今年初め、AIモデル「R1」を発表し、少ない費用で強力なテクノロジーを生産できると述べた。このため、将来的にこうしたモデルには半導体や強力なサーバーはさほど必要ではなくなるとの懸念が広がったが、フアン氏はこうした認識は誤りだったとしている。同氏は「R1に対する理解は完全に間違っていた。コンピューティングへの需要は非常に高い」と述べた。

エヌビディアの株価は19日のニューヨーク市場で一時2.4%上昇した。同社の株価は今年に入って14%下落していた。

同社は、AI技術による経済的な利益が目前に迫っているとして、さまざまな業界に対し、AI設備への投資についての説得を試みている。過去2年間の急速な成長により、エヌビディアは世界で最も市場価値の高い半導体メーカーとなったものの、今年はより多くの投資家の厳しい監視にさらされている。主な懸念は、同社の顧客がAIインフラへの支出を維持するかどうかだ。

エヌビディアの大きな顧客らは、AIモデルを巡る懸念が出た後も、支出計画を維持している。また、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)による今週の分析では、大規模なデータセンター運営者らによる支出は、実際には予想よりも速いペースで増加していることが分かった。

著者:Ian King

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