下落基調の米国株、経済も鈍化……トランプ大統領「アメリカ・ファースト」に広がる疑心暗鬼

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米国株
アメリカの株式相場が変調をきたしています(写真:Bloomberg)
アメリカの株式市場は3月10日に主要な株式指標が軒並み下落、その後も軟調な動きが続いている。相場が変調をきたした背景と今後の動向について、大和証券の坪井裕豪・日米株チーフストラテジストに聞いた。
※記事の内容は東洋経済の解説動画『エヌビディアの決算分析』から一部を抜粋したものです。外部配信先では動画を視聴できない場合があるため、東洋経済オンライン内、または東洋経済オンラインのYouTubeでご覧ください。
撮影・編集:昼間將太

最大の焦点は「景気が軟着陸するか」

——ここにきてアメリカ株の相場が下落基調になってきた背景には何があるのでしょうか。

ポイントの1つとしては、トランプ大統領のアメリカ・ファースト政策に対する疑心暗鬼が広がってしまったことが大きいと思います。

マーケットにとって「景気が軟着陸するか」が最大の焦点になっていて、トランプ氏の政策については、関税や移民の厳格化といったマーケットにとって好ましくないものもありますが、経済全体を盛り上げていくものだという期待があります。

ところが、トランプ氏の足元の発言を聞いていると、アメリカ・ファーストの政策の軸が少しブレたとマーケットは感じてしまったという気がしています。

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