「串カツ田中」競合と一線を画す居酒屋業態の変容 全面禁煙にいち早く着手して既存客が一時離れるも、支持を回復したワケ

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そこから同社がFC(フランチャイズ)を含め、関東で勢力を拡大していった要因は何なのか。

「おいしい串カツを気軽に食べられる店が少なかったことと、商材としてとがっているので、こだわりを持つ方に来ていただけたのも大きいです。

また、創業当初からお子さんにはソフトアイスをセルフサービスで提供したり、2018年6月1日に全面禁煙を打ち出したりするなど、一般的な居酒屋とは違う取り組みもしました。それが徐々に浸透して独自性を持つ店になれたと思います」

全面禁煙は、東京都が(改正健康増進法と受動喫煙防止条例に基づき)飲食店の店内を原則禁煙にしたのが2020年4月1日なので、その2年近く前に実施。アルコールを飲みながら一服したい人は多く、居酒屋チェーンでは初の試みだった。

「お子さんも来られる店で、副流煙の中での飲食に違和感を抱いたのです。当時は私の子どもも小学生、家族連れなら健康的な空間で食事したいでしょう。導入後は反動で売り上げが落ち込みましたが、やがて回復してファミリー客が増えました」

子どもに訴求するのは成人後に利用客になってくれる期待からだ。「こども本気じゃんけん」(じゃんけんに勝つとドリンク無料)は昔からの人気企画。大人には「チンチロリンハイボール」(2個のサイコロを振って出た数でゾロ目無料、偶数半額など)もある。

串カツ田中好きの芸能人も

人気芸能人が動画で紹介するアナウンス効果もあるだろう。例えばお笑いコンビ「かまいたち」の濱家隆一さんは地方の仕事時でも利用するほどの愛用者。相方の山内健司さんと一緒に公式チャンネルで串カツ田中での飲食シーンを紹介した約30分のYouTube(2025年1月配信)は配信2カ月で150万再生を記録した。

芸能人の動画は、先方からのオファーも多いそうだ。

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