英語が苦手な人が意識すべき「仮定法」の考え方 助動詞との共通点を意識すれば仮定法は怖くない
「もう少しゆっくり話していただけませんか?」
ただ、これは考えようによっては、couldには「もしよろしければ」という仮定の意味や、「難しいかもしれませんが」という可能性の低さが込められていると理解することもできます。婉曲な分、丁寧さにつながっています。「現実からの距離」という視点からも丁寧表現を捉えることができるのですね。
このように、「心理的な距離」「現実からの距離」は非常に密接な関係にあります。根っこにあるのは「一歩引く」という共通した感覚なのです。
仮定法過去完了の使い方
次に紹介するのは仮定法過去完了です。
If S′ 過去完了形, S would have Vp.p.
「(過去)もし~だったら、(過去)……だっただろうに」
※would以外の助動詞過去形(couldなど)も可
過去完了形を使い、(過去)に対するありえない仮定/妄想の話をしています。過去完了形を使用しているので、仮定法過去完了と呼びます。
過去の現実から距離をとるため、「過去形→過去完了形」「would→would have Vp.p.(過去分詞)」と、過去形をさらに過去の形にずらしています。
「(過去)もし彼が忙しくなかったら、(過去)パーティーに来ていただろうに」 仮定法過去完了
→実際は忙しかったので、パーティーには来なかった
wouldの代わりにcouldを使用することもできます。「could→could have Vp.p.」とすることで、「~できたのに」という意味を出すことができます。
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