「子どもの才能を無力化する」ダメな親の接し方 「信じていない」というメッセージになっているかも

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その可能性を引き出すために、私たちは何ができるかを考えるようになることが重要なのです。

子どもを「大人扱い」するとは?具体的に考えてみよう

「子どもと対等に接しましょう」と言うと、上下関係ではなく横の関係を意識して、友達のように接することをイメージする方がいますが、それは違います。

子どもと友達になることは、子どもを「大人扱い」しているのではなく、自分が子どもになっているだけです。

また、「子どもの可能性を信じましょう」と言うと、「この子は絶対に東大に受からせる!」とか「プロ野球選手に育てるぞ!」と過度の期待を押しつけてしまうことがあります。これももちろん違います。

「大人扱い」とは、相手の可能性を信じることではありますが、この可能性とは、親が勝手に考えた可能性を信じ込むことではありません。
では何を信じるか。

・相手は、自分で考え、行動することができる大人である
・相手は、自分で自分の行動を意思決定できる力がある

と信じることです。

したがって、冒頭の親の声かけに戻りますが、その「大人扱い」バージョンは以下のようになります。

「毎朝時間どおりに起きるにはどうしたらいいかな?」
「ご飯は残さないで食べた方がいいと思わない? どうして残したくなるのかな?」
「食べ方を変えることはどうして重要だと思う? こういう食べ方をしたら、周りの人はどう思うんだろうね」
「宿題をやることは重要かな? 何のために宿題をやるんだろうね」
「うちで平日のゲームを禁止しているのはなぜだと思う?」

これらの言葉は、子どもが「自分で考えて行動できる」と信頼することができれば、おのずとできるようになっていく問いだと思います。

私たちは、愛情があるがゆえについ、子どもを「子ども扱い」してしまいます。

ですがそのことが、かえって相手を「信じていない」というメッセージになってしまい、子育てを難しくしてしまいます。

私を含めて、多くの親が、「子どもには自分で考えて決めて行動できる人になってほしい」と思っているのではないでしょうか。

子どもを「子ども扱い」することは、無意識に、親の願いを自ら潰してしまう行為なのです。

私も今でも、子ども対して「子ども扱い」をやってしまいます。そう気づけた瞬間からがスタートです。

今日から、今から、「大人扱い」していきましょう。

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アルファポリスビジネス編集部

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