シニア世代は貯金より「貯筋」!速歩きのススメ 「歩き方革命」鎌田實さんと荻原博子さんが対談

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鎌田:マイオカインの効果が最も知られているのは、大腸がんの予防です。マイオカインが大腸がんになりかけている細胞(前がん細胞)に働きかけることで、大腸がんを抑制するということもわかってきました。脳細胞に働きかけるマイオカインもあって、BDNFという脳由来神経栄養因子が認知症のリスクを低下させる効果があるそうです。

荻原:マイオカインって、すごいパワーがあるんですね。普通預金にお金を貯めても利子はほとんどつかないけれど、筋肉を体にためれば、マイオカインがどんどん分泌される。これは確かに「資産」ですね!

鎌田式インターバル速歩とは

ウォーキングは手軽に始められる運動ですが、運動効果を高めるにはスピードが大事です。また、認知症予防には歩幅を広げて歩くことも推奨されています。3分でいいので、歩幅を広げて速歩きしましょう。3分速く歩いたら、3分はゆっくり。これを繰り返すのがおすすめです。

1. いつもより10センチほど歩幅を広げて速く歩く。ももの内側がストレッチされるような感じで。

ウォーキングの方法
鎌田式ウォーキング(画像:『お金が貯まる健康習慣』)

2. 呼吸を整えながら、ゆっくり歩く。鼻から息を吸い、口からゆっくりと吐く。腹式呼吸を意識して。

ウォーキングの方法
ウォーキングの方法(画像:『お金が貯まる健康習慣』)

「速歩き3分+遅歩き3分」を2回繰り返し、最後は速歩き3分。合計15分歩こう。

ㆍ3分はあくまで目安。時間がとれないときには1〜2分ずつでもOK。
・背筋を伸ばし、視線は前に。歩幅は広めにし、かかとから着地する。
・歩きながら「しりとり」「足し算」などをして頭と体をいっしょに使うと、認知症予防にも。
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鎌田 實 医者・作家

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かまた みのる / Minoru Kamata

1948年東京生まれ。医師・作家。東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院へ赴任、以来40年以上にわたって地域医療に携わる。現在、諏訪中央病院名誉院長。日本チェルノブイリ連帯基金理事長、日本・イラク・メディカルネット代表として、被災地支援にも精力的に取り組んでいる。2006年、読売国際協力賞、 2011年、日本放送協会放送文化賞を受賞。ベストセラー『がんばらない』(集英社)をはじめ著書多数。近著に『相手の身になる練習』(小学館)、『70歳、医師の僕がたどり着いた 鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』(集英社)などがある。

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荻原 博子 経済ジャーナリスト

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おぎわら ひろこ / Hiroko Ogiwara

 1954年、長野県生まれ。大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。経済の仕組みを生活に根ざして解説する、家計経済のパイオニアとして活躍。著書に『払ってはいけない』(新潮新書)、『老前破産』(朝日新書)、『年金だけでも暮らせます』(PHP新書)など多数。

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