「40代からアメリカで挑戦」平岳大が語る仕事観 「キャプテン・アメリカ」の最新作に出演
――やはり日本の現場と、海外の現場とで、違いを感じたのでは?
それはたくさんあります。やはり一番わかりやすいのはバジェット(予算)ですね。これはマーベルに限らずですが、台本を作る工程、時間のかけ方が全然違いますね。
たとえば「SHOGUN 将軍」でも僕の知る限り、3回転ぐらいしてるんですよね。プロジェクトが浮上して、またそれを書き直して、という具合に、台本を年単位で作っていった。そして「SHOGUN 将軍」のキャスティングはオーディションだったんですけど、それも3、4カ月かけて行った。

やはりあのときのキャスティングって絶妙だったと思うんですけど、それもショーランナー(現場責任者)をはじめ、ライターやプロデューサーたちが、このキャラクターはこういう人だとか、こういう人物だというのがすごく明確にわかっていたような気がするんです。だからキャスティング・ディレクターがスターを連れてきても、その役に合ってなかったら弾くし、ノーネームの人が来ても役に合っていたら採用する。
現場で見えたスタッフのこだわり
――ホワイトハウスのお話もありましたが、“こういうところにもこだわるのか”といった、スタッフの力の入れ方が見えたのはどんなときでしょうか。
やっぱりスタントのチームやVFXのチームが、非常にプロフェッショナルです。ちゃんとエンドプロダクトというか、こういうふうにするというのがわかっているんです。何回もカメラテストをしてから本番を迎えていますね。
そういう意味では、1日に撮る分量も多くはない。撮りすぎても尺に収まらなかったり、テンポが悪かったりすると全落ちのシーンも出てきますし。最高のものを作るための環境が整っていると思いますね。

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