「40代からアメリカで挑戦」平岳大が語る仕事観 「キャプテン・アメリカ」の最新作に出演
それでアメリカに行ったのですが、ちょうどコロナ禍になってしまい、1年間まったく仕事がなかった。やはりこれは駄目なのかなと思ったのですが、それからちょっとずつオーディションに受かるようになったり、お声がかかるようになって。それで今回のマーベル作品ということで、新しい扉が開いたような気がしています。
――文字通り"ニュー・ワールド"ということですね。マーベルといえば「SHOGUN 将軍」で共演した浅野忠信さんも『マイティ・ソー』シリーズに出演されていましたね。ところでこの作品に出演することになったのはどういった経緯だったのでしょうか?
実は今回はオファーだったんですよ。監督とZOOMで話をしたときに「Giri / Haji」を観たと言ってくれました。あの作品では特に首相っぽい役でもなかったのですが、年齢的にも役柄的にも、いろいろと想像をふくらませてくれたのかなとは思います。
ハリソン・フォードとの共演
――尾崎首相というのはどんな役柄なのでしょうか?
まずはハリソン・フォードさん演じるロス大統領とのドラマを大切にするというか。そこで何かがガチッとはまらないと、ストーリーが先に進まない、という感じなんだろうなと思ったんです。
……というのは、撮影のときは台本を全部読んでいなかったので。でもどう考えてもこれは重要なシーンなんだろうなということはわかっていました。しかも相手がハリソン・フォードさんですからね。彼が現場に入ってきただけで、拍手が起きるんですよ。本当に緊張しました。
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――タイプとしてはどのような感じの首相なのでしょうか?
ハリソン・フォードさん演じる大統領は懐が深く、人間的にも年齢的にも1枚も2枚も上手というところがあるのですが、僕が演じた尾崎首相は、彼よりは若いということはありながらも、一国のリーダーシップをとっていくというところがあるので。そういう対比ができたらいいなと思って、少し強めにいきました。
――経験を積んでいる大統領に対して、若い世代の首相がぶつかっていくということですね。ところで平さんはこれまでも『G.I.ジョー』をはじめ、「SHOGUN 将軍」など大規模な予算の現場を経験されてきたと思いますが、今回の作品の現場はどのような感じだったのでしょうか?
僕の出演部分はアトランタで撮影したんですけど、実際にホワイトハウスが建っているんですよ。実寸かどうかはわからないのですが、車が到着するところも、全然違和感がないサイズで。それを見たときにはやはり、すごいなという気持ちはありましたね。
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