中学受験はせず、公立小学校からそのまま地元の公立中学校に進んだヤギさん。小学6年生から地元の個人塾に通いはじめたおかげで、成績はオール4程度になり、90人中20~30番台を確保できるようになりました。
高校受験では12月まで県立と私立を受けようか迷っていたものの、最終的には常総学院高等学校のαコース(現:特進選抜コース)一本に絞りました。
「入学金や授業料の免除といった金銭的な部分や、姉2人も常総に通っていたので、私自身も常総を受験しました」
こうしてヤギさんは常総学院高等学校に合格。幸い、中学の成績と当日の試験の結果がよかったため、当初の目論見通り、入学金全額と授業料1年分の免除がかないました。
浪人を覚悟していた現役時代
常総学院高等学校は、同級生が500人いるマンモス校。αコースは、上位国公立大学や上位私立大学を目指す人が60人いるコースでした。
αコースで2クラスあるうち、下のほうに入ったヤギさんは、最初の模試で30人中27位を取ってしまいました。
「私よりも勉強ができる人が多かったので驚きました。出された宿題はこなしていたのですが、私がいたコースは毎日17~18時まで勉強しなければならなかったので、その反動で家に帰ってからは勉強をしたくなくなりました。当時は、ディズニー・チャンネルを見ることくらいが趣味で、将来の夢や、やりたいことはあまりありませんでした」
そんなヤギさんが志望校を決めたのは高校3年生の夏。さまざまな大学のオープンキャンパスに行く中で、雰囲気がよかった横浜市立大学を志望しました。
しかし、模試の判定はよくてD。センター試験も6割程度にとどまり、河合塾のセンターリサーチでは横浜市立大学はE判定でした。
「滑り止めは受けず、横浜市立大学のみに出願しましたが、試験前から『今年は厳しいかもしれない、浪人することになるだろう』と感じていました」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら