3浪を経てモナッシュ大学マレーシア校に無事合格したヤギさん。浪人してよかったことを尋ねると、「浪人する前よりも知識が増えたこと」、頑張れた理由については、「大学生になりたかったから」と答えてくれました。
「私は留学するまでの数年が人生最大の挫折でした。周りの友達や家族も大学に行っているのが当たり前だったので、私も周囲の子のようにどうしても大学生になりたいという気持ちがありました。支えてくれた姉の後押しがあったから、1人でも信用してくれる人がいるから、そのために頑張りたいと思えました」
お金持ちでなくても留学できる
大学1年目は、経済や会計を中心に多くの授業を受講したヤギさん。2年次からは新型コロナウイルスの流行で日本へ帰国し、オンライン授業に切り替わりました。それでも地道にマーケティングとデータ分析に重点を置いて学び続け、2022年に卒業しました。

卒業後は、学んだ知識を生かし、海外のクライアントを対象とする日本の情報通信系企業で働いています。
「マレーシアの授業では、レクチャーを受けた後、自分たちで問題を解き、その解き方や考え方について議論する環境が整っていました。自ら考える機会が多く、主体的に学ぶ力が養われたと思います。また、現地で出会った人々もフレンドリーな方ばかりで、交友関係も広がり、留学して本当によかったと感じています。
海外留学は『お金持ちしかできない』と思われがちですが、私は4姉妹の末っ子で、両親も共働きでした。金銭的な余裕がなくても、大学進学の選択肢として留学があることを知ってもらえたらうれしいです」
大学受験の挫折、金銭面の障壁を乗り越えて、進学をかなえ、今前向きに社会人人生を送っているヤギさんの人生からは、どんな状況に追い込まれても、情報を得てそれを活用すれば、乗り越えられるということを教えてくれました。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら