見下される「ウーバー配達員」やって僕が得たモノ 安定収入より「精神の安定」を選んだ意外な結果

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ウーバーイーツ フードデリバリー
フルタイムの正社員として働くことが、本当に「唯一の正解」なのか? 知らない人にも将来を心配されがちな僕が、僭越ながら考えてみた(写真:筆者撮影)
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社会不適合ゆえ、2度にわたって勤めていた会社から解雇。社会からこぼれ落ちた僕を救ってくれたのは、世間から忌み嫌われるスポットワークの代名詞「ウーバーイーツ」だった……。
職業に上下ってあるの? 自分らしく生きるって何? 悩みながら、汗を流しながら、僕は今日もペダルを回す……現役ウーバー配達員ライター・佐藤大輝さんによる連載「ウーバーイーツの社会学」第2回です。

フジテレビドキュメンタリー≪「面倒くさい」どんな仕事も続かない……今「スキマバイト」で生きる若者たち≫がネットで話題になっている。 

シェアハウスに住んでいるハマちゃん(当時24歳・体重100キロ以上)は、勤務態度不良が原因でビル清掃のアルバイトを解雇されるなど、どんな仕事も長続きしない問題児。浪費癖も激しく、家賃3万4000円すら満足に支払えない。 

しかし単発の仕事を請け負う「スキマバイト」に出会い、生活が一変。数万円の預金を達成するなど、以前より自立した生活を送っているという。 

社会不適合者にサラリーマンは無理? 

2000コメントを超えるなど、読者からの高い関心があった「ハマちゃん」の記事(出所:Yahooニュース) 

ネットでは「多様な働き方」について肯定的な意見が寄せられた。しかしそれ以上に目立つのは、スキマバイトに対する否定的な意見だ。 

具体的には「将来のことを考えていない」「いずれ俺たちの税金で生活保護になる」……などなど。

フルタイムの正社員として働くのが絶対的正解で、それが本人のためだと疑わないかのような論調だが、元祖スキマバイト・ウーバー配達員として5年間ほど前から働いている僕は、個人的に、大きな違和感を抱いている。 

次ページ社会不適合者で、「2度の解雇」を経験した僕 
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