
ここのところ、僕はウーバーイーツ配達員に対する“イメージ”に関する記事を書いている。

街でぶつかった(ぶつかられた)高校生から「お兄さん今ウーバー中? 大変だね。まあ、頑張れよ」と言われたり、ネット上で「清潔感がない」とよく言われていることについてだったり……。
ただ、僕はこれらの意見を、頭ごなしに否定するつもりはない。なぜなら、僕自身がかつて、肉体労働者の人たちを偏見の目で見ていたからだ。
ホワイトカラーの会社員として働いていた頃、僕はブルーカラーの仕事を正直「下」に見ていた。汚いし、ダサいし、カッコ悪いし……。華やかな美容業界で働く自分には、3Kの仕事(きつい、汚い、危険)なんて無縁の世界だと思っていた。
ホワイトカラーにはブラック要素がある?
僕が新卒入社した美容の専門商社は、顧客の90%以上が美容室(残りは理容室)だった。営業職だった僕はスーツを着て、社用車に乗り、たまに交通違反で捕まりながら、毎日15軒ほどの美容室を訪問する。
当時まだウーバーの仕事は存在しなかったが、例えば会社の倉庫で働いている人たちに対して、僕は感謝の気持ちはあれど、倉庫の仕事を続けている理由がわからなかった。そんな地味な仕事をするより、キラキラした仕事をしたほうが楽しいと思っていたのだ。
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