「べらぼう」でも話題"非公開のロケ地"が凄すぎた 「つくばみらい市」に超リアルな江戸の街が出現

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ここはいうまでもなく、五街道をはじめとした日本の交通の起点。1603年に架橋されました。現在でも、橋のたもとには「日本国道路元標」が設置されていて、17世紀はじめに開設された魚河岸にも隣接し、江戸時代から多くの人が行き交っていた拠点です。

蔦重は、ここ日本橋で、書店兼貸本屋である「耕書堂」を興しました。地下鉄小伝馬町駅近くの旧日光街道沿いにあり、その跡地には説明看板が立っています。

耕書堂
「耕書堂」跡地であると記された説明看板(筆者撮影)

跡地に近い老舗呉服問屋「イチマス田源」の2階には、『べらぼう』にちなんで、蔦重が開いていた書店兼貸本屋である「耕書堂」を復元したスペースが期間限定でオープンしています(2025年中オープン)。

イチマス田源
老舗呉服屋の中にも「耕書堂」が復元(筆者撮影)

他にも「あの名作」が撮影された

また、日本橋といえば、東野圭吾ファンにはおなじみ、あの加賀恭一郎シリーズの名作、ドラマ『新参者』(2010年)や、映画『麒麟の翼』(2012年)、さらに映画『祈りの幕が下りる時』(2018年)の3作品の舞台となったことで有名。

『麒麟の翼』では、日本橋そのものが登場し、ストーリーの大きなカギを握っています。同じく東野作品である映画『容疑者Xの献身』(2008年公開)でも、近隣の日本橋浜町あたりが舞台、ロケ地となっていることから、今でも多くのファンが聖地巡礼として訪れています。

麒麟像
映画『麒麟の翼』で事件の舞台となった日本橋にある麒麟像(筆者撮影)

大河ドラマで描かれる華やかな江戸文化。吉原、日本橋のほかにも、旧日光街道の街道筋には、浅草、千住、蔵前など、当時を感じることのできる魅力的な町が続いています。

舞台となった台東区、墨田区、中央区などでは、今年、さまざまな江戸文化を追体験できる取り組みが予定されています。『べらぼう』を機に、そんな江戸の世界観に引き込まれてみるものよいでしょう。

【非公開のロケ地】リアルすぎる江戸の街と、現在の「吉原」の様子(23枚)【写真を見る】
古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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こせき かずのり / Kazunori Koseki

1973年神戸市生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、旅行会社に入社。映画『のだめカンタービレ』のヨーロッパロケを担当して以降、社内でチームを立ち上げ、数多くの映画、テレビドラマ、アニメ等のコンテンツ制作の業務に携わる。2016年、TIFFCOMにおいて、『日経エンタテインメント!』と共催で「全国ロケ地セミナー」を開催し、その活動が同誌でも紹介される。2023年、法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。

現在は業務の傍らでロケ地研究家として「ロケ地ラボ」を主宰し、各大学や地域での講演も行っている(2015年以降、内閣官房より「地域活性化伝道師」の委嘱を受け活動)。2021年、フジテレビ『超逆境クイズ!!99人の壁』に「ジャンル=ロケ地」でチャレンジャー出場、グランドスラム達成。コンテンツツーリズム学会理事。

ブログ:https://ameblo.jp/chiiki-media/

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