大河「べらぼう」が"光る君へ"を超えて刺さるワケ "光る君へロス"でも「異色ビジネスドラマ」にハマる
大河ドラマ史上2番目に古い、平安の世を描いた「光る君へ」から一転して江戸時代へ。1月5日夜、横浜流星さん主演の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」がスタートします。
そのコンセプトは、「日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き 時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物 “蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ!」。
「蔦屋重三郎って何者?」「どんな物語か想像がつかない」という人も少なくないでしょう。その説明は徐々にしていきますが、ここまではっきり「エンタメ」と言い切った大河ドラマはあったでしょうか。さらにその前提となる「笑いと涙と謎に満ちた」という物語は“日曜20時のNHK大河ドラマ”というより“日曜21時のTBS日曜劇場”のように見えます。
時代劇で選ばれることの多い江戸時代中期を描きながら、その主人公に有名人を選ばず、なじみの薄い蔦屋重三郎を選んだ理由は何なのか。また、なぜ「光る君へ」に続いて戦のない時代を選んだのか。それらを掘り下げていくと、「べらぼう」への期待感が否応なしに増していきます。
作家の次は「出版プロデューサー」
基本的に大河ドラマは史実をベースに実在した人物の人生が描かれるため、今回も主なあらすじはネタバレ済み。まずは下記に制作サイドがくり返し発表しているあらすじをあげてみましょう(「知りたくない」という人は飛ばしてください)。
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