スポーツカー将来不安説に納得できない背景3つ トヨタGR/スバルSTI…オートサロンで見た根拠

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日産の「NISMO」は、「フェアレディZ NISMO」「GT−R NISMO」「アリア NISMO」が並ぶも、大きなトピックはなく、次のステップに向かって「待機中」という雰囲気だった。

話題となったのは、1989年に登場した「R32 スカイライン GT-R」をEV化したコンバージョンコンセプトの「GTR R32EV」だが、事業の将来像はまだ見えてこない。

日産ブースで見た実用性の高い提案は、緊急時対応の「キャラバン」だ。

日産が紹介した「キャラバン」を使った緊急時対応仕様。既販品を活用した実用性の高さがウリ(筆者撮影)
日産が紹介した「キャラバン」を使った緊急時対応仕様。既販品を活用した実用性の高さがウリ(筆者撮影)

これまでもデザインコンセプトとしてキャラバンを使った提案はあったが、今回はルーフに既製の太陽光パネル(100kWx2)を装着し、バッテリー「リーフ」の電池モジュールをリユースした既製のケンウッド製ポータブルバッテリーを設置するなど、実用性重視で好感が持てた。

今後、日産の事業変革「ターンアラウンド」の中で、NISMOの立ち位置がどう変化するのか、また前述の「ホンダスポーツ」との協業がどう進むのかは注目だ。

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ロードスター 12Rを発表したマツダ

三菱自動車については、「トライトン」や「デリカD:5」をフックとした「ラリーアート」ブランドの定着を粛々と進めている印象。さらに博報堂との協業である「NOYAMA」と絡む「ことづくり」事業があり、今後の発展を期待させる。

スバルについては、「STI」のコンプリートカー「S210」のプロトタイプが、サプライズで登場。ニュルブルクリンク24時間レースで培った知見を導入した、「WRX S4」ベースのハイパフォーマンスモデルだ。限定500台で、2025年春に正式発表予定。

スバルSTI「S210」プロトタイプのエンジンルーム。エンジン・足回り・内外装までトータルチューンされたコンプリートカーだ(筆者撮影)
スバルSTI「S210」プロトタイプのエンジンルーム。エンジン・足回り・内外装までトータルチューンされたコンプリートカーだ(筆者撮影)

スバルが舵を切っているEVシフトについては、トヨタとの協業モデルとスバル独自開発モデルの量産車開発を進めることが第一であり、そこにSTIがどう絡むのかは、現時点では見えてこない。

マツダは、「MAZDA SPIRIT RACING ロードスター 12R」を発表。限定200台で今秋に予約受け付けを開始する。

最高出力が200馬力に高められた2.0Lエンジンを搭載し、価格は700万円台後半。これまで、日本向けにはなかった「2.0Lエンジン搭載のソフトトップ仕様」としても、注目されている。

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