
ホンダの「次世代4WD」は、実に楽しい。北海道・鷹栖プルービンググラウンドで行われた「次世代e:HEV AWD」技術体験には、ワクワクが詰まっていた。
「4WD」や「4駆」、あるいは「AWD:オール・ホイール・ドライブ」と聞いて、あなたはどんなクルマを想像するだろうか。
発表からわずか4日でオーダーストップがかかったスズキ「ジムニー ノマド」、「300」「250」、そして「70」とさまざまなラインナップを持つトヨタ「ランドクルーザー」、水平対向+シンメトリカルAWDを特徴とするスバルの各モデル、さらにWRC(世界ラリー選手権)で活躍するトヨタ「GRヤリス」……。

そうした中で、「ホンダの4WD」を想起した人は、多くないだろう。ホンダの各モデルに4WDのラインナップはあるものの、それらはいわゆる「生活4駆」である。降雪地域以外の人にとっては、あまりピンとこないであろう。
そんな「ホンダの4WD」のイメージを、ホンダ自身が崩そうとしている。
次世代 小型 e:HEV コンセプト
今回、鷹栖プルービンググラウンドで行われた「次世代e:HEV AWD」技術体験は、正式には「Honda e:HEV Next Generation Snow Test Drive」と称するもの。
2024年12月に栃木県内のホンダ関連施設で開催した「Honda e:HEV Biz & Tech Workshop」をベースに、「ホンダの4WD」の今後について、少人数のジャーナリストとホンダ技術系幹部とで「ホンダの未来」について膝を詰めて話し合おうという場である。
その中で試乗したのは、ホンダが「次世代 小型 e:HEV コンセプト」と呼ぶ実験車両。パッと見た目は「ヴェゼル」だが、その中身は次世代パワートレイン化された電動AWDだ。
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