ホンダ「ZR-V」隠れた人気SUVの発売1年通信簿 爆発的ではないが着実に売れ続ける理由とは
本田技研工業(以下、ホンダ)は、2023年4月に、新たなSUV(スポーツ多目的車)となる「ZR-V」を発売した。ホンダの人気SUVである「ヴェゼル」と比べ、車格がひとつ上といえる位置づけになるモデルだ。
CR-Vの穴を埋める形で登場したZR-V
ホンダを代表するSUVとして、かつて「CR-V」があった。初代CR-Vは、初代「オデッセイ」誕生の翌年となる1995年に登場し、オデッセイや「ステップワゴン」「S-MX」などとともに、クリエイティブ・ムーバーの一員として、1990年代初頭に苦境にあったホンダを一気に蘇らせたSUVだった。
しかし、その後、主力市場となるアメリカ向けといえる大柄な車格となり、国内への販売を止めたり、途中で再開したりするなど、人気を定着できず、忘れられがちなSUVとなっていた。
そうしたCR-Vの穴を埋めるSUVとして登場したのがZR-Vである。
国内では、初代~2代目のCR-Vに近く、手頃なSUVとしてヴェゼルが人気を得ている。だが、輸入SUVなど大柄な車種が国内でも増える市場環境となり、ヴェゼルより格上となるSUVがホンダの駒として必要になったといえるだろう。
ZR-Vの魅力は、異彩を放ち存在感のある外観と、爽快かつ快適な走りである。
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