YouTubeとテレビの「テロップ」作り方が違う理由 同じ動画でも「フォント」や「画面構成」に大きな差

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3つ目はリソースの違いです。テレビ番組ではテロップやスーパーに専属のグラフィックデザイナーがつき、ディレクターの指示で作業しますが、ウェブメディアでは、そこまで分業させる余裕がない体制を敷いているところがほとんどです。

従って、ウェブ動画は簡潔明瞭に情報を伝える、そしてより省リソースで制作するというニーズが必然と高まり、これを満たすフォントの選定や画面内での配置が求められます。

「よくある画面構成」でテレビとウェブを比較

テレビの報道番組と、YouTubeの時事問題などを解説するチャンネルを例にどんな画面構成がなされるのか比較してみます。

下の図を見てみましょう。TV番組におけるテロップレイアウトの一例です。よくある情報番組、朝のニュースや午後のワイドショーなど、各局ともにおおむねこのような画面構成になっていることが多いです。

TV番組 テロップレイアウト
TVが大画面なのを想定して、同時提供する情報が豊富なのが特徴。雑多にならないように統一感のあるフォントやグラフィックスのデザインが求められる(画像:筆者提供)

ここで目につくのはとにかく表示する情報量が豊富なことです。これはテレビが大画面だからこそなせるわざであり、フォントも比較的端正で太さ(ウェイト)も中ぐらいのものが選択されがちです。

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