YouTubeとテレビの「テロップ」作り方が違う理由 同じ動画でも「フォント」や「画面構成」に大きな差

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そもそも「テロップ」とは何の略?

テレビ放送において、実写映像の上から挿入する文字の呼称としてよく知られているのは「テロップ (Television Opaque Projector) 」で、当初は挿入する文字を専用のカードに記して、画面の上から焼き込むという方式が取られていました。やがて編集環境がコンピューター化され、フォントの選択肢が増えていきました。

テロップ文字
かつて使われていた手書きのテロップ文字(提供:中村征宏氏)

現代では、テレビ番組の編集環境もYouTubeなどのウェブメディア向け動画のそれも、設備の大小はあれども基本的には共通したハードウェアやソフトウェアを使用します。極論を言えば、スマートフォンでロケをしてノートパソコンの映像編集ソフトウェアを使用して仕上げた映像がオンエアされることもあります。

ただ、やはりテレビとウェブとで同じように動画づくりが行われているわけではありません。視聴者のニーズや視聴環境の違い、制作リソースの違いがあるからです。

大きな違いを3つ挙げます。

まず1つ目は尺の長さです。テレビ番組では、基本的には一枠60分(前後や間のコマーシャルを含む)です。一方、YouTubeでは数分が主であり、縦型動画のYouTubeショートやInstagramリールなどになれば30秒以下の短尺となります。

2つ目が視聴端末の違いで、前者は家庭に置かれた大型のテレビ画面となりますが、後者はスマートフォンが主流です。となると、場所を問わず、イヤホンすら使わない無音声視聴するケースもあります。

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