2025年は「子どもの心が動く声かけ」から始める 「リラックスしてね」のいったい何が問題なのか

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このような声かけを習慣化することで、子どもの行動が変容するだけでなく、親子のコミュニケーションも驚くほどスムーズになり、親子ともに笑顔で過ごせる時間が増えると思いますので、ぜひ試してみてください。

筆者が実際に体験した例をご紹介します。筆者の息子が小学生だったころ、運動会のリレーでスタートを控えているときに非常に緊張している様子を見て、「頑張って!」と言おうとしました。しかし、直前に「楽しんで走ることだけ考えればいいよ」と伝えると、息子は「うん、わかった!」と笑顔で返してくれました。その後、息子はプレッシャーに負けることなく、全力で楽しんで走り、3人抜きをしました。その後、子どもに感想を聞いたら「超楽しかった!!」と返ってきました。この経験は、「楽しむ」という言葉の力を実感するきっかけとなったことを今でも思い出します。

今年は「心が動く声かけ」で親子の絆を深めよう

子どもの成長には、親の声かけが与える影響は小さくありません。単なる注意や禁止ではなく、意識を切り替え、ポジティブな行動に導く声かけを意識することで、親子関係はさらに深まります。

「走らない!」ではなく「ゆっくり歩こうね」、「リラックスしてね」ではなく「楽しんでおいで」という言葉を使うだけで、子どもの行動や気持ちは変わります。今年はぜひ、「子どもの心が動く声かけ」を実践してみてください。親子で笑顔が増える1年になることを心から願っています。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

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