一方で、近隣エリアの表参道同様に、現在地名としての「原宿」は存在しない。住所表記でいうと、原宿が該当するのは「神宮前」である。
ただ、表参道とは異なり以前は「原宿」という地名が存在した。
2013年に『NIKKEI STYLE』が掲載した記事『東京五輪が消した町 原宿・御徒町・田町・汐留…』によると、宿場町だったことが原宿という地名の由来だという。
1962年に原宿が"消滅"、その背景
地名としての原宿が消滅したのは1962年に施行となった「住居表示に関する法律」がきっかけだ。周辺の地名とどれを残すかで意見が分かれた結果、明治神宮にちなみ現在の「神宮前」に落ち着いたとされる。
そんな原宿の駅といえば、JR山手線の原宿駅、ならびに東京メトロ千代田線・副都心線が乗り入れる明治神宮前駅である。中でも1906年に開業したJR原宿駅は、1924年に完成した旧駅舎がながらく使用されており、外国人からも人気を博していた。
一方で駅の老朽化、さらに国内最大級の毎年300万人超が訪れる初詣シーズンの混雑が課題であり、東京五輪に合わせてリニューアルすることに。
かつての木造駅舎とは打って変わり、ガラス張りのモダンな建造物として新たなスタートを2020年に切った。明治神宮側に新たな出口もできるなど、利便性が大幅に向上している。
駅から出て、腹ごしらえの散歩として竹下通りへ向かう。土曜日ということもあってやはり人出が多い。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら