年商40億円の農家だっているんです--緒方大助・らでぃっしゅぼーや社長(第2回)

特に食品や農業におけるドメインの大きさに可能性を感じました。当然ながら世界最大のメダカより世界最小のクジラのほうがデカイわけです。確かソフトバンクの孫正義社長も同じようなことをおっしゃっていましたが、ドメインが大きいほど会社は大きくなるし、ドメインを決めるのは経営者の仕事なんです。
 
 そういう意味でも、らでぃっしゅぼーやの伸びしろは魅力的で、経営者としては大きな絵が描ける会社だと思っていました。自信はなかったけど、2つのビジョンは見えていましたね。

1つは、食の部分で国民にもっと喜んでもらうことができるのではないかということ。当時、非常に不幸なことに、消費者と生産者の関係性は雪印集団食中毒事件に代表されるような「不信と不正」という負のスパイラルに入っていました。
 
 本来、「信頼と感謝」という正のスパイラルであるほうがお互い幸せなはずです。消費者と生産者の間に入る流通として“善循環”を生み出すことができる数少ない会社だなと思っていました。

2つ目めのビジョンは、日本の農業を変えられるのではないかということ。それまでも僕はさまざまな形で農家とかかわることがありましたが、日本は農業なんかやめちゃえばいいのに、とさえ思うこともありました。
 
 もちろん環境や制度が生産者のモチベーションをそいできたのでしょうが、職業倫理や志というものが感じられない生産者をたくさん見てきました。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 世相をリアルに映し出す 流転タクシー
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 最新の週刊東洋経済
  • コロナ後を生き抜く
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
優秀なはずの上司の下で部下が育たない根本理由
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
生前贈与がダメになる<br>相続の新常識

相続をめぐる環境が激変しています。年110万円まで非課税だった生前贈与が税制改正により認められなくなる可能性も。本特集では相続の基本から、よくあるトラブルと解消法、最新路線価に基づく相続税額、さらに生前贈与の将来動向まで取り上げました。

東洋経済education×ICT