年商40億円の農家だっているんです--緒方大助・らでぃっしゅぼーや社長(第2回)

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でも、らでぃっしゅぼーやの契約農家と出会って考えは変わりました。農業に対するモチベーションや志が非常に高い。本気で農業で食べていこうと専業でやっているので収入もある。農業法人として40億~50億円の年商がある農家もいらっしゃいますよ。それが一人や二人ではない。
 
 らでぃっしゅぼーやと契約している農家のほとんどが意欲の高い方々なんです。僕は今まで物事の片側しか見ていなかった、こんなすばらしい生産者がいたんだ、と感動しました。

契約農家の数は約2600軒。今も昔もずっと契約先は変わっていません。数もあえて増やしてきませんでした。一人ひとりの年収を上げて販売単価を下げようと思ったからです。
 
 いいものだから高く買ってもらうのではなく、いいものだからこそより安くしてたくさんの人に買ってもらいたい。そのために、やっていただける農家には最大限作る量を増やしてもらいたい。結果、単価はこの10年間で2~3回農家の方々と交渉して7~8%は下げることができました。
 
 現在会社の売上高は230億円ほどですが、僕が来たときと比べると約1.7倍になっています。契約農家の数は増えていないので、この10年で生産者の収入は平均で1.7倍になっているはずです。
 
 ちなみにうちの中でいちばんシェアがあるのは「あゆみの会」という200人くらいの生産者団体で、うちでの売り上げだけで4億円はあります。

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