「総理在職日数ベスト10」で振り返る"昭和100年" 3位は吉田茂、2位は佐藤栄作で…1位は?

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腰の低い東条英機は、ある時期まで昭和天皇のお気に入りだったらしいが、国民的人気はなかった。

戦時中、「米機撃滅」のスローガンは掲げられても、「英機撃滅」はタブー(不敬罪)という暗黙の国民的了解があったくらいだ。

東条は在任中、首相兼陸相兼参謀総長だったが、参謀本部に出向くときのみ参謀肩章を付け、自分なりにけじめをつけていたらしい。

軍人が総理大臣になった時代

この時代に政党内閣制が崩れて現役軍人が総理大臣になったのは、昭和7(1932)年、犬養毅総理が銃殺された五・一五事件後の斎藤実(海軍大将)内閣以降である。

その最大の問題は、国民の負託を受けていない「軍人」が統帥権を握り、独断で軍を動かすために国民の税金を国家「予算」として自由にしたことに尽きる。

戦後、近衛はA級戦犯容疑を逃れるように服毒自殺し、東条はピストル自殺未遂でGHQに保護された後、東京裁判(その歴史的是非は措く)で戦犯とされて絞首刑になった。

▶8位 岸田文雄〔1094日〕

在職日数の8位は、去年まで総理の座にあって記憶に新しい岸田文雄である。この総理、人気も実績もぱっとしなかった。

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