昭和40年代はインディーズ系のあの曲が大ヒット
昭和40年代のヒット曲も、まずは永六輔の『芸人たちの芸能史』(中公文庫)の「ヒットソングの系譜」から、拾ってみる。
ただし、昭和44(1969)年に原著が刊行された『芸人たちの芸能史』には、昭和43(1968)年までのデータしか掲載されていない。
売上枚数は前回の記事と同じく、1年間に限っての数値。レコード会社による「公表」は、「あてになるものではない」が「参考にはなる」と永さんが断っていることも前回と同じである。

昭和42(1967)年の『帰って来たヨッパライ』のザ・フォーク・クルセダーズは、日本初のインディーズ系ヒットメーカーだ。
この曲は彼ら(加藤和彦・北山修・はしだのりひこ)のメジャー・デビュー曲だが、元はと言えば、グループの解散記念に出したLPに収められたオリジナル曲で、関西のラジオ番組から火がつき、東京の「オールナイトニッポン」で取り上げられて、反響は全国に広がった。


















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